歴史の勉強としてオススメしたい 昔の中国が舞台の漫画
キングダム
時は紀元前――。いまだ一度も統一されたことのない中国大陸は、500年の大戦争時代。苛烈な戦乱の世に生きる少年・信は、自らの腕で天下に名を成すことを目指す!!
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舞台は紀元前中国の戦国時代(春秋戦国時代)の秦です。身分の低い少年の信が、戦で武功を上げて大将軍になるという目標をもって戦うバトル漫画です。激しい戦闘シーン、圧巻の戦略や策略、魅力的なキャラクターと、漫画として非常に面白い内容となってます。
秦の王の政(後の始皇帝)が国内の政敵や周辺諸国の国々と戦い、最終的に中国統一を目指すという話です。現在のところ連載が20年近く、巻数は70巻を超えていますが、まだ1国も滅ぼしていないので、中国を統一する頃には軽く100巻を超えそうです。
巻数が多いので、1巻~5巻までの王弟との戦い、5巻~7巻の蛇甘平原の戦い、8巻~10巻の刺客との戦い、11巻~16巻までの馬陽の戦いと、戦いごとにある程度の区切りがあるので、一度に全巻読もうというより区切り区切りで読み進めることをおすすめします。まずは16巻まで読んで見てください。
実写映画化もしていますが、そちらもおもしろいのでおすすめです。
- 魅力的なキャラクターたちの熱い戦いが面白い
- 中国の戦国時代の各国の関係性が学べる
- 話の内容が濃いので歴史としての時間の進みがゆっくり
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三国志
今から約1800年前、中国・後漢時代末、黄巾の乱と朝廷内の争いによって、漢王朝は滅びようとしていた。乱れた世を正し、人々の苦しみを救おうと、玄徳・関羽・張飛の三人は、桃園で義兄弟の契りを結び立ち上がった。巨匠・横山光輝の熱筆によって新たな生命を吹き込まれた英雄たちが、悠久の大地を舞台に繰り広げる壮大な歴史ドラマ、ここに開幕!
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中国の歴史で日本一有名な漫画といえばこの横山光輝 三国志ではないでしょうか。農村の貧しい青年が一国の王となるまでの話を中心に描いた物語です。
歴史書の内容ではなく、史実を元にした「三国志演義」という話を元にしているので、史実ではない内容もありますが、それ故に話に緩急があり面白く読めます。
もともと単行本の20巻までは児童向け雑誌で掲載されていて、過度な残虐シーンや性的なシーンもなく、小中学生にも読みやすい内容です。しかし、中学生の息子に勧めてみたところ、キャラクターの顔の区別がつきにくく、読みにくいと言われました。最近の漫画と比べるとキャラクターの特徴が強調された絵柄ではないのでそういった点があるかもしれません。
昔は単行本で読んだのですが、読み返すにあたり最近出た大判というのを購入してみました。ここからはその大判の感想ですが、良い点としてはコマが大きく見やすい・登場人物、地名、会話の漢字にふりがながついているので子供でも読みやすくなっています。デメリットは単行本に比べて価格が高いという点と、重たいので本を持ちながら読むというのには向いていないと思いました。(机の上に広げて読むのを推奨しているのでしょうか)また、大きいので文庫版等に比べると本棚を大きく占拠します。コレクションアイテムという感じかなぁと。ということで購入するなら単行本全60巻の方がオススメかもしれません。
- 三国志時代の熱い物語が面白い
- 三国志時代の全体的な流れがわかる
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蒼天航路
“乱世の姦雄”と呼ばれ、中国史上に巨大な悪名を残した英雄・曹操孟徳。だがその破格な生き様は、天に愛された者のみが持つ輝きに満ちている。この物語は、その輝きによって照らし出される新たな「三国志」である。
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三国志演義を元としている物語では、三国の中でも劉備の蜀を主人公として、魏の曹操を悪役として書かれる物語が多いのですが、この漫画は「最も人に興味を示した英雄」として曹操を主人公として魏の人々を描いた作品です。
横山光輝 三国志だとはっきりと書き分けられていない、荀彧・郭嘉・荀攸・賈詡 などの文官たちが本作では活躍し輝いているのが良いです。(横山光輝 三国志では参謀らを多数登場させると人物が増えてわかりにくくなるとして、わざと書き分けを行わなかったらしいです。)
また、三国志演義ではなく正史を参考にしているので、三国志演義で定番の赤壁の戦いで風を吹かせる諸葛孔明のくだりなどは無いです。(と言っても創作要素も多いので、完全に史実の内容というわけではないです。あくまでも物語なのでフィクションも多く含まれます。)
他の三国志系の物語を読んだ後だと、逆の視点から見た物語のような形でとても面白いと思います。
- 一般的な三国志の別視点からの観点が面白い
- 性的なシーンもあるので小学生にはオススメしにくい
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孔明のヨメ。
むかしむかしの中国―――。荊州の大豪族・黄承彦は、変わり者で有名な書生・諸葛孔明を気に入ってしまい娘・月英の婿に決めてくる。しかし月英にその気は全くなく、これまでも婿候補は全滅…。さあ、どうなるっ!? 杜康版・新感覚三国志4コマ
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上記で紹介した横山光輝 三国志や蒼天航路と同じ三国志の時代のお話なのですが、主人公は数多の武将ではなく、軍師の諸葛孔明の妻 黄月英を主人公としたお話です。
発明・大工仕事が大好きな月英と孔明の夫婦のほんわかしたラブコメです。絵柄が可愛らしく柔らかい雰囲気で、他の三国志関連のものと雰囲気が全く違います。
ただのホワッとした話だけかと思いきや作者の現地取材や資料考証がしっかりとしていて、その当時の風習や文化的なものの描かれ方を含めて三国志の読み物としても非常に面白い作品です。
- 血なまぐさい漫画が苦手な人にもオススメ
- 三国志の話をある程度知っている方が楽しめる
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史記
始皇帝、項羽、劉邦や武帝………英雄・豪傑が次々登場してダイナミッに展開する古代中国の歴史。司馬遷が精根こめて著した、中国古代史の第一級の歴史書『史記』の世界が、コミックとなって今鮮やかに蘇る!
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中国前漢の武帝の時代に司馬遷によって編纂された歴史書「史記」を漫画にした作品です。どのような経緯で司馬遷が史記を編纂したのかから始まり、春秋時代からどのような流れで出来事が起こったのかを漫画で学習できます。
他におすすめしている漫画に比べると、出てくるキャラクターの顔の区別がつきにくく、話があっちの地方、こっちの地方の話と一本の流れでは無かったりするので、漫画として面白くのめりこめるかというと、少しむずかしいと思いました。
ただ、「完璧」「背水の陣」「四面楚歌」など史記に出てくる故事成語というものが多数あるので、それらの言葉がどのような話を元にしているのかという勉強という意味で良いかもしれません。故事成語の学習だけというなら「横山光輝の[史記]で学ぶ故事成語」という本があり、該当する漫画の部分を抜き出して編集された本があります。
- 春秋戦国時代~前漢までの時代を漫画で学べる
- 漫画としては単調で子供が読むには少し難しい
- 歴史以外にも故事成語のもとの話が漫画で学べる
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