歴史の勉強としてオススメしたい 明治・大正・昭和が舞台のマンガ
この時代の漫画を選定するにあたり明治、大正、昭和が舞台の漫画を色々と読んでいたのですが、「ゴールデンカムイ」「鬼滅の刃」など、おもしろい漫画はたくさんあるのですが、史実では無い部分が多かったりするので「歴史の勉強の一環として」というところからは外れそうなので、それはまた別途「歴史の勉強とはちょっと違うけれど、オススメしたい 明治・大正・昭和が舞台のマンガ」としてまとめさせていただきました。ここでは歴史の勉強になりそうな漫画について紹介させていただきます。
ふしぎの国のバード
イギリス人の目から見る、懐かしくも驚きに満ちた日本文化
ディスカバー・ジャパンーーこれは、古き良き日本文化を取り戻すための物語。
Amazon 書籍紹介
時は明治初頭。東京から蝦夷まで、地図なき道を旅したイギリス人がいた。
その名はイザベラ・バード、冒険家。彼女の目的はただひとつ、滅びゆく日本古来の生活を記録に残すこと。
通訳の伊藤鶴吉をひとり連れ、日本人すらも踏み入ったことのない奥地への旅が、今はじまる!
実在のイギリス人冒険家、イザベラ・バードさんの著書「日本奥地紀行」を元に描かれた、イザベラと通訳の伊藤のお話です。明治時代にイギリスから来た女性が日本の大きな都市だけではなく、東北、さらに蝦夷(北海道)まで旅行をしていたというのが驚きでした。
旅の先々での冒険や当時のイザベラさんが驚くいろいろな内容や、当時の日本の空気感や文化を学べるおもしろい漫画だと思いました。熱中して一気に10巻まで読みました。
通訳の伊藤さんを通して日本の人たちの話を聞くので、日本人が話す言葉はニュアンスだけで読めないようになっていて(読もうと思ったら読めるのかな?)、英語で話している内容だけが活字で読めるように描かれているのがおもしろいと思いました。
原作の「日本奥地紀行」は日本人の容姿をネガティブな印象に書いているそうなのですが、この本ではそこはもう少しマイルドになって日本人へ寄り添った内容となっているようです。
- 明治時代の人々の暮らしぶりがわかる
- 冒険漫画としておもしろく読める
無料で読める発行元サイト カドコミ
時代 | 明治時代 |
作中の年代 | 1878年前後 |
ジャンル | 冒険・歴史漫画 |
歴史上の登場人物 | イザベラ・バード、伊藤鶴吉、ジェームス・ヘボン、チャールズ・マリーズ |
作者 | 佐々大河 |
巻数 | 既刊11巻(2024年6月28日現在) |
この世界の片隅に
戦中の広島県の軍都、呉を舞台にした家族ドラマ。主人公、すずは広島市から呉へ嫁ぎ、新しい家族、新しい街、新しい世界に戸惑う。しかし、一日一日を確かに健気に生きていく…。
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アニメ映画化・ドラマ化された人気作です。太平洋戦争中の広島のお話と聞くだけで、つらい内容と結末なんだろうと考えるのですが、本作はたしかにつらい悲しい出来事も描いているのですが、それだけでなくその当時生きてきた人々の生活が感じられる素敵な作品でした。
主人公のすずさんのほわっとした性格から起こる笑いや、淡い恋の話や、家族愛等、また柔らかいながらも芯の強い逞しい主人公を応援したくなります。
現代的な漫画と違い、エッセイ漫画や本の挿絵のようなコマ割りの漫画です。
- やわらかい雰囲気で戦時中の日常が描かれている
- 登場人物の日常が優しくおもしろい分、戦争で亡くなった悲しみ・苦しみが伝わる
無料で読める発行元サイト 双葉社
時代 | 昭和時代 |
作中の年代 | 1943年~1945年前後 |
ジャンル | 日常漫画・戦争漫画 |
作者 | こうの史代 |
巻数 | 全3巻(完結)(上・中・下巻の表記) |
コミック昭和史
昭和とはどのような時代だったのか。戦後50年を機に、いまあらためてその時代精神が問われている。それも権力者の視点ではなく庶民の眼で捉えたらどうなるのか。太平洋戦争下、ラバウルでの空襲により片腕を失った筆者が、万感の想いで描ききる。
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ゲゲゲの鬼太郎で有名な水木しげる先生の幼少期の昭和初期から平成へ切り替わるまでの歴史的な出来事を実体験を交えながら書き綴った作品です。重くなりがちな内容ですが、ところどころ水木先生やゲゲゲの鬼太郎のキャラクターが出てきて、緩急があり重い話を読みやすくしていると思います。紙媒体の場合、現在入手できるのが文庫版なので、コンパクトですが少し字が小さく感じます。
- 激動の昭和時代の流れが読める
- 重い内容で情報量が多いが、合間に入るゆるいノリの水木先生の話があり読みやすい
無料で試し読みできる発行元サイト 講談社コミックプラス
時代 | 昭和時代 |
作中の年代 | 1923年~1989年前後 |
ジャンル | 日常漫画・戦争漫画 |
作者 | 水木しげる |
巻数 | 全8巻(完結) |